RIVER

いい歳こいたゲイのどーでもいいお話です。

失格

 

人を創り上げているのは人であると思っている。

 

 

あれはダメ、これもダメ。

ああしなさい、こうしなさい。

 

理由が分からないけれど、大人の言うことは聞くものだと思っていた。

小学校の頃、夜中の3時に酔った父親に起こされ、ひたすら人生について語られた挙句、眠いと言ったら殴られた。

母親はひたすら姉や父親の愚痴を流し込み、聞きたくないと言ってもひたすら無視して語って聞かせた。

 

あれはイヤ、これはイヤ。

ああしない、こうしない。

 

大人はめんどくさい、と思っていた。いちばん楽にスルーするスキルが黙って話を聞くことだった。

 

 

 

大人になるとストレスは溜まる。

けれど仕事のストレスは他人には発散できるわけもなく、自分の中で理不尽な消化しきれない事象が煮詰まってどうにもならなくなる時がある。

父親も母親もそうだったのかなと思いチラッと愚痴ってみる。

父親は自分の昔話をはじめて言葉を遮る。母親はテレビの話を突然はじめて言葉を遮る。

 

なぜだ。

 

小学生の自分にできた人の愚痴を聞くということがこの人たちにはできないのか。

時が経つにつれて人の考え方は変わる。それは確か。

それにしたって、どのタイミングでもこの人たちは自分のことしか押し付けてこない。

そこに自分の考えは反映されていない。

 

 

 

昔から相談ができない人間だった。

1人で抱え込むなと言われたこともある。

 

うるさい。黙れ。

 

誰も助けてくれないことは知ってる。

誰かに助けてもらった覚えがないから。

 

 

 

生きる資格がないなんて憧れてた生き方。