RIVER

いい歳こいたゲイのどーでもいいお話です。

Fly high

43歳、ゴルフはじめました。

 

 

 

運動神経が全く発達しなかったというか、ない状態で生まれてきました。産声をあげず、逆さまにされてビンタを喰らってやっと「ふぇ」と一言放っただけのスタートからやる気のない子でした。

言葉を喋ることもなく、夜泣きもしない、寝返りもめったに打たない、乳を飲んではひたすら眠る。なんて母親に優しい省エネスペック。

 

そんな子供は、3歳のときに預けられた親戚の家でマンションの階段を3階から1階まで転げ落ちることになります。

なんでも気がついたら1階で血だらけの状態で泣いていたそうです。さすがに泣いたらしい。

 

そこから変わったようで。

 

突然歩き出し、毎日のように家を脱走。ある日は夜になっても帰ってこず、母親が泣きながら警察に電話したところ、「あ、うちでいま保護してますよ?」と言われたそうです。

パトカーに乗って絵に描いたような渦巻きのペロペロキャンディを片手に、かなりご満悦の様子で帰宅してきたそうです。なかなかの大物。

口を開けば放送禁止用語の数々。父親の会社の職人たちがすぐ近くに住んでおり、そこで教えこまれたようです。母親に「おいババア、金よこせ」と言って包丁を投げつけられたのも確かこの頃です。

 

それでも運動神経だけは本当になかったです。

3歩歩けばこける。なんてったって本気で頭のデカい子でした。いや本当本気の2等身でした。人体の理を完全に無視した子供でした。それに反比例でちんこちっちゃいし。今でもちっちゃいし。ほっとけ。

そんなこんなでスポーツやらせてもてんでダメ。特に球技。ボールを自分で投げて自分の顔に着地させる。小学校の体力測定で全力で投げたハンドボールは9m先に着地させる。ドリブルは1回バウンドさせるとボールが視界から消えてなくなる。

何をやらせてもダメ、のび太も真っ青。

 

 

 

そんな子供時代を送った人間がなぜにゴルフ。

 

 

 

去年の誕生日、会社の社長にプレゼントをいただきました。

ゴルフクラブのセットを。

 

 

 

は?

 

 

 

だいたいあんなちっちゃい玉を棒で叩くとは何事?イギリスの貴族絶対頭おかしかった。蹴鞠よりおかしい。これははっきり言える。

そもそもこんな私になぜゴルフ?嫌がらせ?前世で何かあなたに悪いことしました?なんなら泣きますよ?今すぐ泣けますよ?

 

 

 

でもやるしかねえじゃん…

 

 

 

そんなこんなで修行中。

つらたん。つらたにえん。